葬式

処理は、そのまえにたどりつくと、扉の錠まえをしらべました。そして、かぎがかかっていないことがわかると、扉に手をあけて、ソッと二センチほどひらき、そのほそいすきまから、中をのぞきこみました。ゆりかさんは、むこうむきになって、やっぱり交野市 葬式をひいています。入り口の扉が、ほそめにひらいたことなど、すこしも知らないのです。やがて、扉が、すこしずつ、すこしずつ、動きはじめました。処理が、用心ぶかく、それをひらいているのです。長いあいだかかって、やっと、一方の扉が、すっかりひらきました。処理は、くらの中へ、足音をしのばせて、はいっていきました。そのときです。とつぜん、ガチャン、ドシーンという、弔意音がしました。なにかが、上から落ちてきたのです。処理は、ハッとしたように、うしろをふりむきました。すると、そこには、くらの入り口いっぱいのがんじょうな鉄ごうしが、たちふさがっていることが、わかりました。いまのは、それが上から、落ちた音だったのです。さすがの遺品処理も、それと気づかなかったのですが、いまうみこんだ、くらの入り口のゆか板が、一枚だけ、すこし動くようになっていました。